越中八尾 やつおローカルかわら版

越中八尾の街で頑張る人、会社、団体を「人と人とのつながり」で紹介していきます

Category :  スポンサー広告
tag : 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Category :  やつおローカルかわら版
tag : 
福井智之さんからの紹介で、今回取材したのは、吉本雅己さん。

八尾の伝統建築を守る「八匠」の一つ、紀棟工務店さんへ行ってきました。

=====

「仕事終わって家を引き渡したときに、『あんたのところに頼んでよかったわ』と言われたときはやはりうれしいし、きちっとやってよかったと思う。」と話してくれたのは紀棟工務店の吉本雅己さん。

DSC_0772s.jpg

「じいちゃんが昭和25年頃から大工さんで、会社にしたのは平成5年から。
ずっと家業としてやっているけれど、小さいときは何とも思っていなかったね。」

でもなぜか入った学科は建築科だったそうで…。

「普通科よりも工業系の方がいいかなという理由でね。
家に戻らないといけないなと意識したのは、専門学校を出て、働き出したときから。
5年間は違う会社にいたけど、最初から修行の予定だったね。」

「親父に家を継げとかは一度も言われたことがない。
小さいときは工場が遊び場で、木の上やハンマーで遊んだり、職人さんの車に乗って現場についていったりもしていた。
そういう環境のせいか、自然な流れだったのかもしれない。」

「未だに継いだという考えは持っていない。親父がいるから、まかせておけば大丈夫だろうという甘えがあったりね。
まだまだだと思っている。」

DSC_0767s.jpg


時代の変化で大工さんの仕事のやり方も変わってきている。
例えば木材は大工さんが仕上げるのではなく、ほとんどプレカット加工(パソコンに入力した通りに機械が全て加工)される場合が多い。
墨付けから作業することは少なくなり、電動工具を使い、自分で釘を打つことも少なくなっているとか。コスト面ではそうせざるえないそうだが、やはりさびしさもあるそうだ。

「やはり自分たちの手でやりたい思いはある。
木の反りなどを見て、どこを何に使えばいいか考えたりね。
その方が木を活かせるし、作り手の気持ちがこもった家になると思っている。
20年、30年後に家の直しを頼まれたときでも感慨深いよね。」

DSC_0776s.jpg

「今後の目標は『紀棟工務店の家』を提案すること。
他に負けない、紀棟工務店の家は他と違うねと言われるようなね。
あとはコスト面で難しいところもあるけれど、全てうちの工場でやりたいと思っている。」

DSC_0785s.jpg


仕事へのこだわりは、応接室にかかる社訓にあらわれている。

「気づいたときからあった『誠意と創意』がうちの社訓。
誠心誠意、お客さんが喜んでくれる仕事するに尽きると思っている。
そのためにどんなことができるか考えながらね。
お客さんの『いいがになった』を聞くために仕事しとるようなものだから。
今のところ紹介や評判で仕事がまわっているけれど、アフターメンテナンスにも行きたいと考えている。」

DSC_0788s.jpg


吉本さんは、八尾山田商工会青年部の副部長も務めている。

「他からいろんな人がたくさん来てくれるようなイベントを企画している。
盛り上がっていけば、その中から八尾に住みたいなと思ってくれる人も出てきてくれるかもしれないし、そのときに八尾の大工さんで選ばれる存在になっていかなればいけないね。」

DSC_0793s.jpg


淡々と語る吉本さんからは、職人の出番が少なくなっている今の家づくりへの寂しさと、それでも職人としてきちんとした仕事をしていく決意が感じられた。
家を建てるときは、職人がいる工務店の話も聞いてから考えたい。


DSC_0796s.jpg
↑吉本雅己さんの「ありがとう」
北陸三県ありがとうプロジェクト
http://oyabelocalmail.blog27.fc2.com/


DSC_0792s.jpg
↑お手製のベンチ


DSC_0782s.jpg
↑看板猫


=====

有限会社 紀棟工務店
〒939-2306 富山県富山市八尾町上井田4678
TEL:076-455-2176
FAX:076-455-2265
http://www.kitoukoumuten.jp/

=====

■第8号のPDF版はこちらからダウンロードできます。
https://dl.dropbox.com/s/htj630umlp9ynh4/y_08.pdf


■越中八尾 やつおローカルかわら版
https://www.facebook.com/YatsuoKawaraban
スポンサーサイト

テーマ:富山県 - ジャンル:地域情報

Category :  やつおローカルかわら版
tag : 
今回は、前号からのリレー形式ではなく、「14歳の挑戦」スベシャルです。

大谷中学校2年生の2人と一緒に、八尾町大長谷の上野起与人(きよと)さんの農場へ行ってきました。

様々な職業を経験されてから、農家になった上野さん。
昔から受け継がれている固定種、在来種にこだわった農業をされている理由とは?

=====

車がすれ違うのもやっとの山道を通って八尾町大長谷へ。
畑と水田に囲まれた古くからある民家、その前で夢響村塾(むこうそんじゅく)とやまの上野起与人さんが待っていてくれた。

DSC_0656s.jpg

畑の見学からスタートして、ズッキーニ、バジル、大豆、さつまいも、じゃがいも、かぼちゃ、きゅうりなどたくさんの野菜を見せてもらった。

DSC_0660s.jpg
DSC_0663s.jpg
DSC_0666s.jpg
DSC_0659s.jpg
DSC_0670s.jpg
DSC_0641s.jpg

取材時にちょうど時期だったズッキーニの収穫を体験。
ずしっと重く、実が詰まっていた。

DSC_0642s.jpg


上野さんにどうして八尾の山奥で農業なのか、始められたきっかけから聞いてみた。

「農業を始めたのは実は3年前から。
それまではいろいろな仕事をしてきたが、どれも中途半端になってしまっていた。
楽しくなかったというか、わくわくしないことをお金を稼ぐためにしていた。
そんなときにある講演会に行って、二つのきっかけがあって農業をやろうと思った。

DSC_0692s.jpg

1つ目は、農家されている人たちの年齢。
なんと平均年齢は65歳。
ただでさえ食料自給率が低い日本の農業、10年後にはなくなってしまうと思った。

2つ目は、種の問題。
今流通している種のほとんどがF1種という種。
これは、形が均一に手頃な大きさになるよう遺伝子を操作されている。
ただし、1代しかその効果は保たない。

本来、2代目以降の種には、先代が育った土地や気候に合った遺伝子情報、生きていくための力が受け継がれていくもの。
それなのに、人間が操作したF1種ではその力はない。
だから、それを食べている人間の力も弱っているのではないかとも言われている。
それなら昔からある在来種を育てよう、自分の畑で代々種をとっていこう、誰かがやってくれるのを待っているのではなく、自分がやろうと心を決めた。」

DSC_0693s.jpg

決意を持って農業の世界に入られた上野さん。見学した畑で育っていた野菜はほとんどが日本やヨーロッパに昔からある品種だそうだ。

「里山、綺麗な水、動物たちがいるところでやりたいと思っていたら、この八尾の畑はどうかと声をかけられた。
いろいろな人とのつながりのおかげだね。
富山を良くしたいと思っている仲間の活動を応援し続けてきた。その結果、自分も応援してもらえ、この地で農業ができるようになった。大事なのは応援し続けているかどうか。」


いろいろな人とのご縁で誕生した畑。この畑の中で一番育てがいのある野菜はなんなのだろうか?

「トマトかな。一番力を入れていて、今は8種類育てている。
全部昔から受け継がれてきた種を使って自然栽培で育てている。

自然栽培は、映画にもなった奇跡のリンゴの木村さんから直接教わった、除草剤、農薬、化学肥料を使わず、土の中にいる微生物を増やして地力を高める方法。
だから生命力に溢れている。形は不揃いになってしまうけれど。
不揃いでも自然栽培で育った野菜が普通のスーパーで買える未来にしていきたいね。」


野菜や果物を作って学んだことは?

「命の大切さ。それと昔のお百姓さんたちが育てて次の世代に残し続けてくれた種を、次の代に残さないといけないという責任だね。
嫌だなとか大変だなと思うこともあるけれど、そこであきらめられない、あきらめてはいけない仕事だと思っている。」


使命感や情熱が見学時にも取材時にもバシバシ伝わってくる、まさに〝本気の百姓〟


DSC_0729s.jpg

最後に見せてもらったリンゴの苗木には無農薬無肥料の奇跡のリンゴが実をつける。
5年後が今から楽しみだ。
そして将来、仕事を選択するときに自分がわくわくしているかどうか、縁ある人を応援しているどうか、この取材を思い返したい。
そしてもちろん、野菜を選ぶときにも。

DSC_0734s.jpg
↑上野起与人さんの「ありがとう」
北陸三県ありがとうプロジェクト
http://oyabelocalmail.blog27.fc2.com/

=====

夢響村塾(むこうそんじゅく)とやま
〒939-2437 富山県富山市八尾町水無136
https://www.facebook.com/mukousonjyukutoyama

=====

■第7号のPDF版はこちらからダウンロードできます。
https://dl.dropbox.com/s/8bzz41420lgy3vl/y_07.pdf


■越中八尾 やつおローカルかわら版
https://www.facebook.com/YatsuoKawaraban

テーマ:富山県 - ジャンル:地域情報

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。